あなたは、怒りの感情を抑えられなくて、その結果、取り返しがつかない行動をしてしまったことはありませんか?
こうした苦い経験を、なるべくならばしたくはないですよね。
そんなことは頭ではよく分かっているものの、いざそうした怒りの感情が一度湧いてしまったら、それが爆発するのを抑えられないから困っていると思っているのではないでしょうか?
そこで、今からそうした悩みをもっているあなたに、その問題を解消させることに対して有効な簡単な方法を1つ紹介させていただきます。
もちろん、その方法についてお伝えをしていくのですが、その前に、怒りというものについて、どういうものなかについて詳しく知っていただく必要があるので、その流れで話していきます。
怒りの感情ってどんなもの?
あなたは、○○が原因で怒りの感情が湧いてしまったとお思いでしょうか?
実は、そうではないのです。
○○という部分は、後付けの理由であって、怒りという感情の表現は、その○○とは全く異なる○○よりも先にあるあなたが表現したかった感情(正確には、あなたが本音で吐露したかったもの)であるということになります。
そんなバカなと思ったかも知れません。
あなたの感情表現はあなたの内部に既にあるものを外部に表した外部表現になります。
でも、あなたが怒りの感情を引き起こした原因となっていると思っているものは、間違いなくあなたの内部のものではなく、あなたの外部のものです。
仮にそれが真実だとしたらそれは、おかしいことになります。
あなたの外部のものが原因となって、あなたの内部のものがその外部のものにすり替わってしまい、そのすり替わった外部のものを外部に表現したことになってしまうからなのです。
これでは、まるであなたがバリアになって、あなたが怒りを起こすことをしたその相手に対してそれと同じことをそっくりそのままお返ししていることになるでしょう。
そうなると目には目を歯には歯をみたく、その相手があなたにした行為そのものをお返しするということになりますよね。
ところが、実際には、その相手があなたに「今」したことではなく、あなたの中にあるその相手に伝えたい感情表現をお返ししているのです。
行為ではなく、感情表現をお返ししているので、これはおかしいです。
このお返しは、単なるやまびこのようなお返しではなくリアクションに過ぎません。
ここで軽くまとめます。
(表現)
あなたの心の中にあるものの中から、外部に表したいと思っているものを外部に表しているものになります。
つまり、表現というものはあなたの心の中に既にあるものなのです。
あなたがその瞬間に表現しているものは決して、あなたの心の外にある外部のものではありません。
そして、怒りの感情というこの感情も例外なく、感情という表現の範疇に属しているものであるので、その表現という域から脱することはできません。
ここで簡単に表してみると、心の中にあるものー表現したくない、積極的に表現しようとは思わないもの=表現(喜・怒・哀・楽などの感情表現)になるのです。
心の中にあるものから、表現したくない・積極的に表現しようと思わないものを引き算したものが、あなたが今実際に表現として具体化されたものになります。
表現は、心の中にあるもののうち、そこから表現しなくてもいいと思われるものが除かれて残ったもの、かつ、それから積極的に表現したいと思ってそれを表したものということになります。
この点からすると、表現とは、かなり限定されたものになる上、積極的にしたいという強い衝動にも支えられたものにもなっていることが分かります。
この表現をしたいという強い衝動の感情のタネはすでにそこにあったからこそ、その感情が外に表現されていくのだ。
ただ、この感情のタネに気付くことは中々難しいというのが現状です。
特に、我慢強い人であればあるほど、常日頃の小さな心の中に蓄積されて溜まった強いこの衝動は、自制心や信念などの理性によって抑えてはいるものの、ついにはその衝動を抑えることはできなくなり、いつかのタイミングで爆発してしまうことになるでしょう。
そして、この溜まりに溜まった衝動は、あなたにとってその内容が負のイメージを持ってしまうものであればあるほど、余計にそれをみっともないものとして、覆い隠そうとしまうので、内心に留めてしまったり、あるいは、無理に忘れようとして意識にものぼってこなかったりするものになります。
なので、感情のタネに気付くことは中々難しいというのが現状だということになります。
理性でこの感情を抑えているが故に、理性のブレーキが外れた瞬間に、この感情が一気に爆発されて表現されてしまうのだ、それも増幅される形で。
これが怒りの感情の正体ということになります。
とはいえ、あなたは、怒りの感情を悪いものと思う必要がありません。
怒りの感情は、ある意味生理現象に近いものであって、溜まればいつかは表現されるものになります。
ただ、表現されるタイミングやその程度は変わっては来ます。
たとえば、怒りの感情が爆発してしまったタイミングでの表現は、マックスの怒りの状態になっていてブレーキが一切なくものすごく危険な表現(暴力行為、罵倒するなど)をしてしまいがちになります。
人間関係や大失敗をする時ってこうした場面であることが多いのではないでしょうか?
これは、溜まりに溜めてしまい、適度に発散させていかなかったことから、そのような最悪ともいえる事態を引き起こしてしまっているのである。
そこで、あなたは怒りの感情を上手く発散させていく必要がある。
怒りの感情を抑える 方法
6秒ルールを用いていきましょう。
いきなり6秒って見覚えのない数字が出て来て、これって何の数字ってなったと思います。
あなたは、怒りが爆発する時を思い出してみてください。
おそらく、何かが引き金となってから数秒以内に一気に怒りが爆発している感じではないでしょうか。
実は、これには科学的な根拠があって怒りのピークは長くて6秒しか激高しないということからも頷けます。
とすれば、こうした怒りでも、6秒をやり過ごしさえすれば怒りに任せた衝動的な行動がしにくくなります。
つまり、この6秒間だけこの怒りの感情を先送りにしさえすれば怒りの感情が爆発して取り返しの付かないような苦い経験をしなくても済むということになるのです。
でも、衝動はいきなり噴き出すマグマのように瞬間的に爆発してしまうので、6秒間ですら先送りの出来る代物ではないと思ったのではないでしょうか。
怒りの感情のボルテージが上がっている時って、どんな時でしょう?
それは、血圧が上がって、息が荒くなっている状態になりますよね。
そこで、この肉体的なコンディションを整えることによって、肉体から怒りの感情の爆発しやすい状態を回避させる必要があります。
この方法は、なんと簡単なことになります。
あなたは、過呼吸になっているので息が上手く吐けない状態にあるので、息を吐くことをしていけばいいのです。
それと先ほどあなたにお伝えをした6秒という時間を組み合わせるのです。
あなたは、6秒を頭の中で数えながらゆっくりと6秒かけて息を吐いていきます。
何度か繰り返してもらっても構いません。
ただこれだけです。
怒りが立ち去る6秒間をやり過ごすため、カウントバックとともに有用なのが呼吸リラクゼーションになります。
この呼吸リラクゼーションは、アンガーマネジメントという怒りの感情を上手く味方につける方法になります。
人は怒り心頭に発すると、呼吸が速く浅くなり、冷静でいられなくなるもの。
呼吸が浅くなると、自律神経が乱れ、交感神経系が活発になることに。
すると人間は情緒不安定になり、イライラしたり、不安が増したりする症状が現れるというのです。
だから、そんなときは怒りの言葉を飲み込んで、大きく深呼吸することが大切だということ。
2、3回深呼吸をくり返すと自律神経が整うため、自分をリラックスさせることが可能になり、冷静さを取り戻せるというのです。
以上が、アンガーマネジメントの仕組みになります。
このアンガーマネジメントは肉体的に感情を整えるものになります。
これを試してみてもどうにもこうにも怒りの感情が全くおさまらないようであれば、それはかなり慢性的に怒りの感情をたくさん抱え過ぎている状態になります。
この場合には、精神的なアプローチも必要になってきます。
ここからは、それについて話を進めていきます。
怒りの感情のタネそのものを 解消させていく方法
人間の頭の中では一日だけでも6000回もの言葉を自分自身に対して発しています。
その言葉が、マイナスや負の意味を帯びるものであれば、ノイローゼにもなりかねないことは想像がつくのではないでしょうか。
あなたは、これまで怒りの感情がこみ上げたり、イライラしている時に友達などの人に、そのことを話したりするだけでそれがおさまったりした経験をしたことがあるのではないでしょうか?
これは、あなたが人に話すことによって、怒りの感情を上手く発散させることができたことになるでしょう。
もちろん、人に話すという方法も怒りの感情のタネそのものを解消させる有効的な1つの方法ではあります。
でも、中々自分の怒りの感情を人に話すのが苦手だと思われる場合もあります。
なので、あなたが一人でもできるその解消法をここでは紹介させていただきます。
実は今から紹介する方法は人に話すよりもより効果的であることが科学的に実証されているものになります。
その方法は、ブレインダンプという方法になります。
これは、あなたの脳の中に溜まったものを紙とペンを用いることによって、それを書き出していくというものになる。
あなたの頭の中に溜まったものって、自分でもよく分からないですよね。
何となく漠然として捉えどころのないものは、つまり、視覚化できていないものになるのである。
そこで、頭の中にあるこの漠然としたものを、視覚化していくことによって、わかりやすくしていく作業になる、それがブレインダンプになります。
あなたが、ムカついているものをただひたすら紙に書き出していくのです。
この作業は、とにかくあなたの頭の中が空っぽになるまで、殴り書きでいいので書きまくるのです。
溜まりに溜まっている場合には、それこそ腕が疲れてしまうかもしれないです。
もうこれ以上何も思い付かないという状態になるまでは、とにかく怒りの感情を書き出してください。
また、このブレインダンプの作業は時間制限がありません。
頭が真っ白になったら、そこで終了になるので。
ここで、ブレインダンプの作業が終わったとします。
次に、この書き出されたものをサラっとでもいいので、全てに目を通します。
そうすると、あなたはおそらくあまり大したことではないということに対して、怒りの感情を抱いていたことに気付くでしょう。
その事に気付いたあなたは、その瞬間にホっとした気持ちになると同時に、スッキリとした気持ちにもなります。
この書き出すという作業は、書くことによって、自分の頭で意識的に考えていきます。
この考えていくという作業をすることは、あなたの理性をフルに活用することにもなります。
書き出して見てはじめて自分で気づくこともあるでしょう。
ブレインダンプは、ぜひオススメなので、今日から挑戦してみてください。
では、またお会いしましょう!
愛と知恵で溢れる
幸せの向こう側へ
くまおう
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