あなたは、どんな本を読もうかと悩んで、良く分からないから無難におすすめの本を読めば間違いがないだろうと、そう考えて行動をしてはいませんか?
実は、この行動選択は読書おすすめのメリットを最大限にそぎ落としてしまうものになるのです。あなたは、少し肩透かしを喰らったのではないでしょうか。でも、本当にそうなのです。
ここからは、どうしてそうなのかについてお伝えをしていきます。
まずは、そうした行動選択による弊害、次に、読書をすることのメリット、さらに、あなたはどのように本を選べばよいのか、この流れでお伝えをしていきます。
それでは、引き続き読み進めて見て下さい。
おすすめ本を参考に本を選ぶことの弊害とは?
おすすめ本とは、それをおすすめの本として、推薦された本になります。これは言うまでもないことだと思われます。
でも、この推薦された本は、誰によって推薦された本であるのかが非常に重要だとは思いませんか?
たとえば、出版社のスタッフや著者なのであれば、本の売り上げを上げる目的で、その本をあなたにおすすめの本として推薦しているに過ぎないことになるでしょう。
また、そうした本の売り上げについて全く利害関係のない人が、その本をあなたにおすすめの本として推薦した場合であっても、その本があなたにとってためになる本である可能性が低いのです。
その本をあなたに推薦した推薦人は、”その推薦人にとってためになった本”であるだけだということになります。
例外として、その推薦人があなたの探している知識や情報にものすごく精通しているエキスパートの方である場合には、そうではないかも知れません。
そうでもなければ、ほぼほぼ推薦された本はあなたのためになる本である可能性は低いと考えていただいてもいいと思います。
おそらく、あなたが参考にしている推薦人はこうしたエキスパートの人からのものではないでしょう。
また、エキスパートの人からのものであったとしても、あなたが、きちんと自分の欲しい知識や情報を、エキスパートの人に伝えたやりとりの上で、直接そのエキスパートの人から推薦された本でなければ意味がない。
たとえば、あなたがおいしい肉じゃがの作り方を知りたいとします。
その場合に、日本料理のエキスパートが推薦する料理本を読んでもあまり意味がないのです。
あなたはおいしい肉じゃがの作り方が知りたいのであって、料理が上手になることを望んではいないからです。
ようは、あなたはおいしい肉じゃがの作り方さえ分かればいいだけなのです。何も本格的に料理を学びたいとは思ってはいないのです。
ここに、あなたの知りたい知識や情報とエキスパートの人から推薦される本との間にはギャップが生じてしまっています。
このギャップを埋めるためには、あなたと推薦された本の推薦者とのやりとりというものが必ず必要になってきます。
そして、大方このようなやりとりというものを抜きにして口コミやレビューをもとにして、読む本を選んでしまっているのではないでしょうか?
そうしてしまうと、”あなたのためになる本”を選んでいるのではなく、”推薦者のためになった本”を選んでしまっています。
ここで弊害が3つあります。
知りたい知識や情報が入手できない
1つ目は、あなたが知りたい知識や情報が手に入らないことによる弊害です。
あなたは知りたい知識や情報を入手することによって、あなたなりの問題を解決しようとする意図があるとは思います。
ところが、あなたのお目当ての知識や情報が入手出来ないのですから、あなたなりの問題は一向に解決することはできません。
その結果、あなたの中でのモヤモヤした感情は払拭されないし、この感情を払拭するためのなすすべも分からないままになってしまう。
こうした負の感情の無限のループに陥ってしまうことが弊害の1つ目になります。
機会損失になってしまう
次に、2つ目の弊害は、ズバリあなたの貴重な時間が全く無駄になってしまうことになります。
これを裏返して言えば、機会損失ということになります。
あなたには必ず寿命というものがあるので、そういう意味では、自由に使える時間というものは限られています。その限られた時間で自由に行動できることにも、それに比例して限られてきますよね。
だとすれば、あなたがあなたのためにならない本を読んでしまえば、あなたのためになる本を読む機会を失っているということになるのです。
あなたが自由に選択できる行動や体験には寿命という観点からすると限りがあるでしょう。
そこは強く意識しておかないと、時間の重要性というものがよく分からないだけではなく、先ほどお伝えをした機会損失になっていることも中々実感できまないかもしれません。
以上が2つ目の弊害になります。
あなたの可能性を殺してしまう本を選んでしまう
さらに、Amazonなどで本を購入するとおすすめ本という形でたくさんの本がそこにはインデックスされます。
ところが、このインデックスもまた推薦する本を購入するのと同じように弊害があります。とはいえ、その弊害は両者では異なります。
これが3つ目の弊害になります。
その違いは、インデックスではあなたではないその他大勢の人の購入行動をもとにしたデータによってそれが構成されていることにあります。
ある意味、確率論に基づいたものに過ぎないのです。
「この本を買った人は、この本も買っている人が多い」という確率論に基づいたものにしか過ぎない。
あなたがこうした紋切り型の行動をするタイプの人間であれば、確率論に基づいたものに近い行動パターンを持つ可能性が高いので、それが有効かもしれない。
でも、あなたは基本的にオンリーワンの個性的な人間であるので、それに応じた行動をしていかなければそれが有効とならない可能性が高いとは思いませんか。
あなたにとってあなたのためになる本とは、まさにあなたを基準にするしかないのだ。
あなたが自ら自分の意思でどんな本を選ぶのかを決めることが、あなたのためになる本を選ぶことの前提にあるのです。
そして、あなたがこうして選ぶ本に対して正解というものを求めない意識を持つことがそのスタート地点になります。
あなたが今現時点で自分の選んだ本に対して正解不正解を判断してしまうことは何の意味も持たないからです。
仮に正解を知っていると言うのであれば正解の本を選べば済むだけの話になります。でも実際にはそうはいきません。
正解も不正解も何ら判断もつかない状態の手探り状態で、あなたは自ら本を選ばなければいかない。
なので、正解不正解という判断はできないどころか出鱈目な判断である可能性すらあります。
仮に正解というものがあると仮定したとしましょう。それが分かるのは今現時点ではなく未来においてそのことが判明することがあるに過ぎないです。
今現時点で必要だと判断した本ばかりを選んでしまっては、未来と言う時間軸では全く必要にない本ばかりになっているかもしれないのです。
必要なことだけをして無駄なことをしないといった一見すると、スマートにも聞こえるこの価値観は実はすごく危険な発想に繋がるのだ。
あなたを含め社会もまたどんどん変化をしていきます。その時には、あなたはその変化に全く対応できない偏った人間になってしまい時代に取り残された人間となってしまうことにもなりかねません。
インデックスに基づいて本を選んでしまうと、あなたの未来の可能性を否定してしまうことになるでしょう。
これが3つの弊害の中でも1番危険な弊害になります。
これまであなたにやってはいけない本の選び方を中心にお伝えをしてきました。
ここからは、それとは反対に読書をするメリットや、どのように本を選んでいけばよいのか?メリットの側面について、話を進めていきます。
読書をすることのメリット
読書なんてつまらないと思っている一方で、読書は素晴らしいものだよと言われているこれってどういうことなの?って思っているかもしれません。
読書自体、何がどう良くて、結果的にどういった効果をもたらしてくれるのかを知らないことにはその素晴らしさには気づけないし、本を読む意味も見い出せないことでしょう。
そこで、読書を愛するオタクのくまおうからあなたへこの読書の効用について、今からお伝えをしていきますw
コミュニケーション能力アップ
読書をすることによって、その著者との会話や対話をすることによって、過去の自分とは違った視点を持てることを可能にさせることにあります。
さきほどあなたにお伝えをしたように、あなたがその本を読むことによって、あなたの新たな見方や視点を持つことで、あなたの可能性を広げることができることにあるのです。
こんな考え方があったのか!などなど。
本を読んでいれば、そう感じることは多々ありますよね。世界は自分の想像より遥かに広く凄い人達で溢れていると、読書は教えてくれます。
それに伴い、読書を通して物事を多角的にとらえることが可能になり問題解決能力を培うことに繋がっていく。
自分以外の他者の考え方に触れ、別角度からのアプローチを可能にする、それも本を読むことで得られるメリットの一つではないでしょうか。
本の執筆者には必ず読者に伝えたい執筆者のメッセージというものが存在します。
このメッセージこそが、読書をすることの最大のメリットです。
あなたは日常会話で自分の伝えたいことを伝えられなかったり、あるいは相手の伝えたい言わんとすることをなかなか理解できなかったりすることがよくありますよね。
でも、本はそれが作成される過程で長い時間をかけて出来上がったものになるので、読者に伝わりやすい表現であったりします。
なので、その本があまりにも難解な専門書でもなければ、読者に本の内容が全く伝わってこないという経験をしてしまう可能性はまずないでししょう。
語彙力のアップ
また、これはKindle版ではなく、紙の本に当てはまることにはなりますが、目次だけをさっと見てから各章の文頭と最後の部分だけを読むという流し読みもすることもできます。
これをすれば、短時間でぼんやりとではあるものの大方の内容は掴めてしまうという利点があります。また、たくさんの文章を読むことによって、あなたの頭の中にはたくさんの文章表現力が身に付いてきます。
この文章力は、あなたが何らかの文章を書く時だけではなく、誰かと会話をする時に必要となる表現力もアップさせ、意思疎通が容易にもなるのです。
こうしたストックを積み重ねることによって、それがあなたにとっての生涯の財産になります。それは間違いなく!
思考力のアップ
読書をすることであなたへの問題提起を与えてくれます。
普段ならば疑問にも思わなかったことを、その本を通じて新たな疑問としてあなたの頭の中で思い浮かぶようになります。
もちろん、このように疑問が生じるためには、「なぜ?」「どうして?」と考えて読み込む必要はありますが、作者の考え方に触れるだけでもその効果は絶大でしょう。
作者は何が言いたいのか?この作品の本質的なメッセージはなんなのか?そんなことをあれこれと考えているその過程にこそが思考力アップにつながるのです。
このような読書を繰り返すうちに自然と持つようになってくる視点だと思うし、数をこなせばそのうちに作品の背景まで読み取れるようになってくるので、本を読めば思考力は後からついてきます。
あなたはどのように本を選べばよいのか?
あなたの知見を広げるために読書をするのである。言ってみれば、あなたが幅広い分析のできる思考力を身につけるために、その手段として読書をするのである。
とすれば、断片的な知識しか得られない本を読むのはあまり効果的ではありません。こうした本では、ただ単に知りたい知識は手に入るもののその知識からはあなたの分析力を上げるような効果はなかなか見込めないのです。
あなたが知見を広げるとは、分析能力を高めることになるわけですが、この能力を高めることはイコールその本を書いた著書の考え方を自分の頭の中でアップデートすることになります。
「あの著者ならば、これを見たらこう考えるんだるなあ」といったことが具体的にイメージできるようになることを意味します。そして、素直に自分が考えたこととを比較対象することによってはじめて分析能力というものが高まるものになるのだ。
とすれば、著者の考え方が分かるような本を選んで読んでいく必要があります。そして、このような本は、まさにある知識について全体を網羅するような体系的なものを記したものになります。
著者が、そうした体系的なものについて、全体と部分といった類いの著者なりの解釈を知ることによってはじめてその著者の考え方が分かってきます。
断片的な知識だと、その知識の限定された一点のことに対してしか著者は言及していないので、そこからは著者なりの考え方というものが希薄になってしまうからです。
ここで体系的なものというのが具体的には、どんなものになるのか?それをお伝えをします。それは、研究者や学者が書いた論文になります。
えっ、論文は本じゃないよって思ったかも知れません。確かに、論文は文字通り論文であって本ではありません。でも、そういった研究者や学者が書いた本があります。その本は、自分が今研究している、あるいは、論文として発表したものをコンパクトに要約したものです。
だから、あなたは研究者や学者が書いた本を読めば、ほぼほぼその人たちの書いた論文を読んだことになります。こうした著者は、まず意識の高い目的から出発して地道で緻密な実験や研究課程を通じてかなりの時間を費やしたその成果として、その本が出版されています。
本に書いてあることは、著者の人生そのものといっても過言ではない。あなたは、その貴重な本を読むことによって崇高な著者の考え方や分析をあなたの頭の中にインストールしていくのです。このインストールの精度が高ければ高いほど、あなた自身の分析能力もまた高まります。
あなたがインストールした著者の数だけの分析のパターンが出来るようになります。このことによって、あなたの分析能力は高まり、物事を正確に捉える事実認定の能力も高まります。
実は、今あなたにお伝えをした事実認定能力というものこそ、あなたの未来の可能性を左右するものになるのです。あなたが、今の現状を正確に認識できたならば、かなりの確率でそれを解決する方法も自ずと分かるというものです。
たとえば、あなたがお医者さんだとして、患者さんが検診にやってきたとします。この場合に、あなたがその患者さんの体の状態を正確に把握さえできれば、自ずと治療や処方が決まってくるようなものになります。
もし、あなたが患者さんの体の状態を上手く把握してなくて、いかに優れた治療や処方をしたとしても、その患者さんのとってはその効果が見込めないという点であまり意味がないのです。
なので、事実認定という部分が、あなたの未来の可能性を左右する重要な要素となります。
ここで、この事実認定を高めるのに役に立つ本こそが、あなたが選ぶべき本になるのだ!これを前提にして、もっと具体的にそれがどんな本になるのかについて話をしていきます。ただし、ピンポイントでこの本という基準は存在しないのでそこはご理解ください。
分かりやすくざっくばらんに言うと、科学や哲学といったジャンルの本になります。これは単なるジャンルというおおざっぱなものになるので、これ以外のジャンルはダメとかそういう話ではありません。
どうして、このジャンルがいいのかと言えば、科学は、その科学者が研究をしようと思った目的があります。そして、この目的にそって実験などのデータをどのように分析をするのかについて比較的分かりやすくまとめられていることが多いからです。
また、哲学については、ある問い(命題)について、その哲学者なりの分析や考察のプロセスが詳細に話されていて、その著者の分析方法が比較的分かりやすいからです。
つまり、あなたに科学と哲学の本をオススメしたのは、その本は著者の分析の仕方やその思考プロセスが比較的分かりやすいからというのがその理由になります。最初のうちは自分とは違った分析というものを理解するのは難しいことなので、入門という感じでそのジャンルをオススメさせていただきました。
あなたが、いま現時点でけっこうなレベルの分析能力をお持ちであるならば、その場合には、名著といわれている小説をお読みになることをオススメしておきます。
小説は、その本に登場してくる人物の心の中の葛藤みたいなものを個人や社会といった階層ごとにことこまかに描写していて、その内容は哲学的な分析の実践版とでもいえるからです。
義務教育、つまりは小学校で学校でオススメしているような小説の本があると思いますが、この本は本にレベルというものはないにせよ、分析能力(事実認定能力)を高めるという点では一番ハードルの高い玄人向けの本になるということになるのではないでしょうか。このことからすると、小説はこうした背景から小学生にはそもそもなじまないものになります。
そして話は戻りますが、科学や哲学の本を選ぶ時のコツは、あなたが興味のあるそうな分野で一番精通していそうな著者を選ぶべきです。あなたが興味のある分野とは、科学だと医学、宇宙、コンピュータなど、哲学だとあなたが自分と一番似ている考え方をしていそうな哲学者になります。
こうしたあなたが興味のある分野は、グーグル検索などをすることによって見つけていただければよいのではないでしょうか。先ほどは、あなたの足掛かりとして一番を選ぶべきとさせていただきましたが、その次は二番、三番・・・といった感じでどんどん増やしていっていけばいいと思います。
これが、あなたがどのように本を選べばよいというものになります。個人的にこの本がオススメといったものはありますが、必ずしもその本があなたにとっていい本だとは限らないので抽象的な感じでの紹介とさせていただきました。
あなたは、この話を参考にして、あなたの未来の可能性を広げる読書の達人になることを期待しています。そして、一人でも多くの人が読書が好きになるとを祈っています。
では、またお会いしましょう!
愛と知恵で溢れる
幸せの向こう側へ
くまおう
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