テレビとインターネットは魚と鳥の違いと同じほど異なるタイプのメディアなのだ!

くまおうのぶろぐ
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テレビとインターネットの

ハードの面での違い

 

テレビは、放送法という厳しい法規制

によって、テレビ局を簡単に自由に

開設できないようになっています。

 

 

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要は、テレビ局を新たに増やすことは

事実上不可能になっているという

ことになります。

 

ここであなたに質問です。

家に帰ったら、まず真っ先に

「とりあえず」テレビのスイッチを

つけますか?それとも、「とりあえず」

パソコンのスイッチをつけますか?

どちらでしょうか?

 

これは、年齢や世代によって

ある程度その分布に傾向がみられる

ものになります。

 

総務省の平成29年度版

テレビの視聴時間とインターネット

利用時間の利用動向のデータから

テレビの視聴時間は全体で前年並み

インターネット利用時間は増加傾向

といったものになります。

 

利用時間と「とりあえず」スイッチ

を入れる媒体との直接的な因果関係は

ないにせよ、利用時間が多い媒体は

やはりそれを利用している時間が長い

という点で「とりあえず」スイッチを

入れている媒体である可能性は高い

のではないでしょうか。

 

利用者の動向で驚いたことに、

もともとインターネット利用時間の

多い20代、30代ではほとんど

推移は変わりなく横ばいであるのに

対し、それ以外の世代の全てで

少しではありますが、全体的に

インターネットの利用時間が

増えているということになります。

 

また、テレビの視聴時間は

年代が上がるにつれてその利用時間

もまた増えてはいるのですが、

10代と40代の視聴時間がほぼ

同じというのも意外でした。

 

このことから推論すると、

高校生になる前の10代が自分用の

パソコンや携帯電話を持っていない

とかの理由などでテレビを視聴している

可能性が高いことからそうした数値に

なっているのかもしれません。

 

テレビは、放送法などの規制もあって

そのチャンネル数がほんの数局しか

ないです。

 

ということは、その限られた

チャンネル数しか視聴する選択肢が

ありません。

 

しかも、特に民放では視聴率を

上げていかないとスポンサーからの

番組制作費が捻出できないという

理由で、流行や人気のあるタレント

や番組が放送されてしまう傾向が

あります。

 

たとえば、お笑い番組は人気がある

ので、バラエティー番組として

民放のゴールデンタイムという

時間帯(晩御飯時)では、

どこの局でもそのジャンルの番組

で占められています。

 

つまり、民放のチャンネル数は

数局しかなくその選択肢がないのに

その上、そこで放送されている

番組の内容までがどの局も同じ

ようなものになってしまっている

ということになります。

 

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こうした恒常的な硬直したテレビ

のあり方が原因となって、若者の

テレビ離れという状態になっている

と思います。

 

テレビ番組は、一方的に画面に

流れてくるものなので、暇つぶし

がてらに見るという目的で視聴

するのには適しています。

 

ただ、もともと自分の興味がある

といったジャンルのものでも

なければ、それを見たいという

衝動はなかなか起こらないもの

でもあります。

 

一方インターネットは、そもそも

自分で検索したりアクセスをしないと

利用すらできないものなので、

はなから自分の興味のあるものしか

その対象に対して検索、アクセスを

していません。

 

ネットサーフィンといえども、

ネットで自らが知りたいと思った

情報にしか検索したりアクセス

をしたりはしていないのです。

(たとえ、暇つぶしにせよ。)

 

インターネットの中にはSNSまで

含まれています。たとえば、

YouTube・Facebook・Twitter

PCインターネット(モバイルは

除く)などになります。

 

ただし、今後PCインターネット

からモバイルインターネットへと

メジャーが変わっていくことは

間違いがないとは思います。

 

話がそれたので、ここでもとに

もどしていきます。

 

テレビは決して自分の知りたい

興味のある情報ではなく、

インターネットは、その膨大な

情報の中から自分の知りたい

興味のある情報を見つけ出して

いくというものになります。

 

この違いは決定的なものに

ないます。

 

少ないあまり興味のない宝物

を選ぶのか?あるいは、興味の

ある宝物探しをするのか?

それくらいの違いがあります。

 

これが、テレビとインターネット

のハード面での大きな違いに

なります。

 

この違いはどのくらい大きな

影響を与えているのか?

少し疑問に思ったかも知れません。

 

いまからその違いは、社会にどう影響

を与えているのか?それについて

お伝えをしていきます。

 

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テレビとインターネット

の違いが社会にどのような

影響を及ぼしているのか?

 

テレビは、視聴者の意思に関係なく、

一方的に情報が流されていく媒体

になります。

 

そこでは、各放送局の意図によって

情報が流されていきます。

 

ここで話がそれてしまいますが、

人間の脳は五感のうちその感覚を

たくさん使ったものの方が、

情報(対象)を捉えやすい

ようにその仕組み上そうなって

います。

 

たとえば、カレーライスという

文字を読むよりも、カレーライスの

画像を見る方がよりカレーライス

という対象をとらえやすいのです。

 

こうした人間の脳の仕組みから

テレビという媒体はものすごく

その視聴者に影響力を与えて

きたということになります。

 

人間の脳は、情報(対象)を

認識するために、それがどんなもので

あっても一度は自分の頭の中で

それを映像化するプロセスが介在

します。

 

この「映像化」というものが

まさにテレビという媒体が

社会に影響を与える主役として

機能していたということに

なります。

 

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しかも、チャンネル数が限られて

いるので、視聴者はものすごく

その「映像化」された媒体から

ある種価値観みたいなものを

伝授されてきているような

構造になっています。

 

その価値観の中身については

ここでは甲乙付けるつもりは

毛頭ありません。

 

とにかく、インターネットが

普及する以前の社会では、

テレビ局で放送される情報から

ある種の社会の価値観みたいな

「国民に共通する価値観」

を「映像化」することによって

国民の行動指針(道徳・規範)

を伝えられる情報の受け手として

固定化されていました。

 

こうしたインターネットが

普及する以前が青春時代だった

世代では、テレビというものに

対して妙な信頼感や親密感があり

テレビでのコメントや情報を

鵜呑みにしやすい傾向が強いの

です。

 

こうした傾向から、その世代では

テレビ局の提供する

「国民に共通する価値観」は

そのまま「自分の価値観」

みたいになっている可能性が高い

のです。

 

ざっくばらんに言うと、

個人主義というよりはむしろ、

集団主義を重視した価値観を

持っている人が多いのではないで

しょうか?

 

「みんながしていないのに、

自分はしてはいけない」みたいな

考え方になるかもしれません。

 

その世代が、40代以上に当てはまる

ことになります。

 

今お伝えをしているのは、絶対的な

ものではなく、あくまで一般論で

お伝えをしているということだけは

誤解をしないでください。

 

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他方、インターネットの利用時間

が長い世代では、テレビのような

「国民に共通する価値観」について

理解することは困難でしょう。

 

インターネットでは、自分の興味

のあるものだけに絞った検索や

アクセスをすることになるので、

自分の好きな価値観だけが

今日かされていきます。

 

そもそも、情報をインプットする

段階で、すでに自分の興味のある

ものに絞られているし、お気に入り

のもにしか検索・アクセスをしない

からなのです。

 

インターネットでは、テレビのような

数局の選択しかでないようなもの

ではないので、検索やアクセスの

やり方次第ではありますが、

必ず自分にとってのド・ストライクの

情報に巡り合うことができます。

 

そして、そのド・ストライクは

ますますあなたをよりコアなものに

していきます。

 

まるであなたをコピーしたような

価値観をもった者同士で固まって

しまうようになります。

 

それは居心地がよいからなのです。

 

インターネットの利用時間の多い

世代(20代~30代)では、

個人主義がより強化されていきます。

 

ここから大きな社会問題?いや

家庭での衝突やトラブルにまで

至ることが起こってしまいます。

 

まるで、集団主義VS個人主義

のような構図が成立するからです。

 

つまり、親子の意思の疎通の齟齬が

生じてしまうのです。

(このことを世間では間違って

ジェネレーションギャップと言われて

いますが。)

 

 

[構図]

 

(テレビ)

こうあるべき価値観を映像によって提示

40代以上の世代

 

(インターネット)

価値相対主義 コミュニティの細分化

20代、30代の世代

 

 

こうしたテレビとインターネット

という媒体を利用することの違いが

実は、親子関係強いては社会全体に

ものすごく影響を与えていたという

ことになることが分かって

いただけたのではないでしょうか?

 

あなたも、このような視点で社会

を分析してみてはいかがでしょうか?

きっと、なるほどと思えるような

答えが見つかるでしょう。

 

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まとめ

 

テレビというものは集団主義を

生み出す有効な媒体として

社会では機能していました。

 

ところが、インターネットの

台頭によって個人主義がより強化

されてきました。

 

この違いこそが、世代間での

意思疎通の齟齬の根本的な原因

なのです。

 

こうして「とりぜず」スイッチを

入れる媒体の選択の違いから

大きな違いが生じてきます。

 

それは単なる世代が違う

ジェネレーションギャップという

ものではありません。

 

テレビの「映像化」という

人間の脳の認識機能にマッチ

した媒体であることから。

これまでは国民に行動指針

みたいなものを示してきたと

いうことになります。

 

ところが、インターネット

が台頭してからは。この固定化された

国民の行動指針みたいなものが

なくなってしまいました。

 

世代間での違いというものは

情報の媒体のハードの違いと

そのそれぞれの持つ社会的な

機能面でのこうした違いにある

ということになります。

 

とはいっても、世代の人口分布の

偏りもあって日本国内では

まだまだテレビの利用時間が

多いのが現状ではありますが、

今後はどんどんそれが逆転していき

社会全体が個人主義に覆われて

いくのではないでしょうか。

 

あなたも自分の身の周りの環境

について、分析をしていただくと

面白い発見があるかもしれません。

 

では、またお会いしましょう!

 

愛と知恵で溢れる

幸せの向こう側へ

 

くまおう

 

 

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